「画集 松坂城跡」







蒲生氏郷が建築したとされる城の跡です。
安土城建築にも参加したとされる氏郷ならでは、その石垣もしっかりしています。
全体構造は渦郭式と呼ばれるもので、本丸を中心に渦巻き状に通路が巡らされていました。
政庁だった安土城とは違い、この城は実戦を想定したものとなっています。
反撃の工夫が凝らされ、それはむしろ味方に「こんな城が落ちるはずはない」という心理的優位を与えたでしょう。攻城戦は心理戦の要素が強いですからね。
この城構えを見るだけでも氏郷の非凡がわかります。さすが信長様が一見で素質を見抜いただけのことはあります。

域内には本居宣長記念館もあります。




敷島の 大和心を人問わば 朝日に香る山桜花




素晴らしい石垣です。この規模と構えからして、ここが正門でしょうか。この上に土塀があり、櫓があったとしたら、さぞや立派な構えですね。




本丸跡。




この階段も無骨ながら力強い。実際の昇降はしにくい作りとなっており、ここで反撃されたら敵は嫌でしょうね。




この通路も敵の侵攻を遅らせる構造で、適所に反撃施設が巡らされていたことでしょう。






これはなんだったかなあ? 城下の町屋だった気がします。